のどの痛み
病気の始まりである太陽病の時期は、のどの痛みや発熱が出てくる時であり、病気がより深い少陽病の時期に入ったのどの痛みや陰の病の時期ののどの痛みなどがあります。
もちろん、体力により処方を考えます。
1. 大柴胡湯(だいさいことう)
体力があり、発熱があり、口の苦い人で便秘や肩こり、不眠やのぼせがある人に使用します。
2. 葛根湯(かっこんとう)
首や肩こりがあり頭痛、発熱、悪寒などがあり、汗が出ない人に使用します。
3. 小柴胡湯(しょうさいことう)
体力が中程度以上の人で、せきやたんがあり、吐き気や食欲不振などのある人に使用します。
4. 桂枝麻黄各半湯(けいしまおうかくはんとう)
顔色が赤く、のどがチクチクと痛み皮膚にかゆみがありあせが出ていない人に使用します。
5. 桂枝二越婢一湯(けいしにえっぴいっとう)
発熱があり、汗をかきやすく、皮膚がかゆい、口が乾くという人に使用します。
6. 桔梗湯(ききょうとう)
のどの炎症がひどく、強い痛みやせき、たんがあり、咽頭炎が長引いた人に使用します。
7. 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
神経質で、手のひらや足の裏に汗をかきやすい傾向があり首のあたりのリンパ腺が腫れる人に使用され、皮膚が浅黒く、腹直筋が緊張している症状があります。
8. 甘草湯(かんぞうとう)
激しいのどの痛みやせきのひどい人に使用されます。頓服的に服用し、長期には使用致しません。
9. 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
貧血気味で冷え症、疲れやすく、胃の辺りに水が存在し、たたくとポチャポチャと音がする人に使用します。
10.麻黄細辛附子湯(まおうさいしんぶしとう)
体力がなく、のどがチクチク痛く、悪寒、体がだるい、手足の冷え、食欲不振などがある人に使用します。
11.真武湯(しんぶとう)
体力が落ち、むくみや下痢、手足の冷えなどがあり、のどが広範囲に腫れて痛む人に使用されます。
12.荊防敗毒散(けいぼいはいどくさん)
風邪にかかり悪寒、発熱、頭痛、無汗、のどの痛みがあり、蕁麻疹、蓄膿症、初期の化膿症で発赤腫脹、疼痛のある人に使用します。
13.駆風解毒湯(くふうげどくとう)
のどの腫れて、痛みのある人に用います。薬味の石膏でのどの熱を冷やします。一口ずつ口に含み、うがいをしながら服用します。
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